Schoole

#業務改善 #リサーチ #AI導入

リサーチ業務(市場調査・競合分析)をAIで仕組み化

はじめに

「市場調査を1本まとめるのに5時間かかる」「競合分析を依頼したら2週間返ってこない」。経営企画やマーケティング部門の方からよく聞く話です。

リサーチ業務は、知識労働の中でも「集める」「読む」「比較する」「まとめる」の連鎖で構成されていて、各工程で時間が積み上がります。AIを使うと、この連鎖をかなり圧縮できます。

実際に試してみると、5時間が30分〜1時間に縮むのが見えてきます。仕組みとしてどう組むかを書いてみます。

何に時間がかかっているのか

リサーチ業務に時間が消える要因は、3つに分かれます。

ひとつは、情報を集める工程。検索エンジンやニュースサイト、業界レポートを横断的に見る作業に1〜2時間。

もうひとつは、読んで要約する工程。集めた20〜30本の記事・レポートを読み、重要な部分を抜き出す作業に2〜3時間。

そしてもうひとつは、比較・整理する工程。競合A・B・Cの違いを整理して、表や図にまとめる作業に1〜2時間。

合計で5時間前後。ここをAIで仕組み化すると、各工程が10分の1〜5分の1になります。

AIで仕組み化する3ステップ

順番はこうなります。

1. 集めるをAIに任せる PerplexityやChatGPTのDeep Research機能、Claudeのウェブ検索を使って、「◯◯業界の最新動向、競合A・B・Cの直近1年の動き」を一気に集めます。手作業で30〜50サイトを巡回する代わりに、AIが横断検索して情報源と一緒に提示してくれます。1〜2時間 → 10〜15分。

2. 読んで要約をAIに任せる 集めた情報をAIに渡して、「主要論点を5つに絞って要約」「数字が出ている部分だけ抽出」「業界の方向性を3点でまとめ」と段階的に依頼します。長文を読み込む時間が消えます。2〜3時間 → 20〜30分。

3. 比較・整理をAIに任せる 要約結果をAIに渡して、「競合A・B・Cを、価格・機能・強みの3軸で比較表にして」と依頼します。表も図も、構造化された出力が得られます。1〜2時間 → 10〜15分。

ここまでで合計30分〜1時間。手作業の5時間が、5分の1以下になります。

自社で進めるなら

最初に試すなら、すでに依頼が来ている調査案件を1本選んで、AI経由でやってみるのが一番早いです。

具体的には次の3つです。

  1. 直近1ヶ月でやったリサーチ案件を1つ選び、AI経由で再現してみる
  2. 集める・要約・比較の3ステップそれぞれで使うプロンプトを社内テンプレ化する
  3. 月1回、AIで作ったリサーチ結果と人間の手作業の差分をレビューする(最初の3ヶ月だけ)

私が伴走してきた中堅企業(従業員40名規模)では、この仕組みを入れたことでマーケティング部門のリサーチ業務時間が3分の1以下になりました。空いた時間は、リサーチの量を増やすか、深掘り分析に回すかに使えます。

導入の難所は、最初の1〜2件で「AIに任せていいか不安」という心理的ハードルです。手作業との差分を1〜2回確認すると、ほぼ同等の質が出ることが見えてきます。

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